◆NAGLFAR / Cerecloth(’20)
スウェーデンのブラック・メタル・バンド、ナグルファーによる7作目。
冷酷/冷徹なギターメロディーが、邪悪なスクリームと共に、高速なツーバスやブラストビートに乗って猛然と叩きつけられる音楽スタイル
「メロディック・ブラック・メタル」の守護者たる貴重な存在。
1990年代中頃から、同郷スウェーデンのDISSECTIONと共に、このジャンルの2大巨頭と並び称され高い人気を誇っていた彼ら。
同時期にデビューした同系統のバンドの多くが、音楽性を変えてしまったり、はたまた解散/活動休止/死去などなどある中で、彼らもメンバーチェンジを幾度となく経験しつつも、8年ぶりとなるアルバムを届けてくれました。
音楽性も変化/ブレ/迷走が全くなく、安心のクオリティでした。
「メロディック」と言える範疇ではあるが、不穏かつ緊迫感のあるメロディー、そしてシンフォニックな装飾を使わずとも荘厳さと威厳のある音像・・・ああかっこいい。。。
ってこれ、ほんと彼らのどのアルバムにも言えそうです。うーん、いい意味で特筆すべきことがないw
一時代を築いた男、Dan Swanö(ex-EDGE OF SANITY/Unisound Studio)によるマスタリングで完成したサウンドと
NecroloadことKristian Wåhlin(Grotesque/Liers in Wait)による美麗でいて妖しい禍々しさを放つアートワーク、、、
音も見た目も安心安定の太鼓判&折り紙&熨斗まで付いた極上の逸品です。
しかし、この手の作品って、タムとヴォーカルのリヴァーブがめっちゃ深いよねw どんな場所で演ってる前提なんだろうか?
かっこいいからいいけどw