CD備忘録:5 Fairyland/Osyrhianta

◆FAIRYLAND / OSYRHIANTA (’20)

DARK MOORでの活動で、メタルにおける女性ヴォーカルの地位向上に貢献した(?)Elisa・C・Martinもかつて在籍していた、フランスのシンフォニック・メタル・バンドの4作目。
同国の先輩格、HEAVENLYでの活動経験のあるギタリストAnthony Parkerも、Elisaと同時期にここに在籍していたため、その手のマニアは垂涎モノのラインナップのバンドではありましたが、両名共すでにおらず。
キーボーディストのPhilippe以外のメンバーをほぼ一新し(出戻りもいますが)、実に11年ぶりのリリースとなりました。
元々、あくまでメインソングライターはこのPhilippeだったので、度重なるメンバーチェンジも、バンドの方向性やクオリティに大きな影響はなかったようです。

Rhapsody of Fireを頂点とする、シンフォニック・メロパワの音像をまとい、叙情的なメロディーが分厚いコーラスを伴って全編に満遍なく敷かれた、期待通りの名盤。

しかし、雄々しいコーラスが重なったこの感じ、
Helloween直系のいわゆる「ジャーマンメタル」だったBlind Guardianが、進む方向性を間違わなければ(←個人の印象です)こうなっていた、いや、こうなって欲しかったと思わざるを得ない・・・

うれしいことに、Tr.4「Eleandra」でElisaがゲスト参加、往時と変わらぬ良い声で感涙ものです、、、
そしてさらにTr.9「Of Hope and Despair in Osyrhia」の途中で、1stアルバム冒頭のフレーズが突如ブチ込まれ、涙を絞り取ってくれます。
何これ、こういうの超ずるいw